5.浄土真宗の位牌 - 位牌の知識

浄土真宗の位牌の考え方

「位牌」は、仏式葬儀を行った場合、四十九日の忌明けまでに準備して、お仏壇などに安置して供養するのが一般的です。
位牌は、戒名を授かって仏の弟子となった故人があの世で成仏できますようにと祈りを捧げる対象となります。

しかし、浄土真宗では、少し違った考え方をします。

浄土真宗には浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)や、
真宗大谷派(しんしゅうおおたには)などいくつもの宗派がありますが、一部の例外を除いて、基本的には位牌を用いません。
浄土真宗には、「人は仏さまの導きにより、浄土に往生し仏となる」という教えがあります。
これは、浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来を信じて奉ると決めた時点で、
誰もが仏になれることが約束されているという教えです。

つまり、浄土真宗では、故人の魂は亡くなってすぐにこの世を離れ、成仏していると考えるため、
魂が宿った位牌を仏壇に置いて供養していく必要がありません。

同様の理由から、「位牌の魂入れ」も行いません。

とはいえ、故人を偲んでお参りをしたい方のために、本山では「法名軸」や「過去帳」をすすめています。
法名軸というのは金襴や緞子などでできた掛軸の中央に白無地の紙を表装したもので、
仏壇店で購入するか、菩提寺の住職に用意してもらいます。

通夜や葬儀で使った白木の位牌を忌明け後お寺に相談してお焚き上げしてもらうことは、他の宗派と同じです。
授かった法名は法名軸や過去帳に書き写して仏壇に安置します。